ある経営者さんから契約更新料を支払いたいとの連絡をいただきました。
当日になり、待ち合わせ場所に着くと、その方は既に店内にいらっしゃいました。
今後の方針についての話し合いもあるのですが、まずは更新料をお支払いしたいとのことで、事前にお伝えしてあった費用の請求書をお渡しし、代金を受け取り、領収書をお渡ししました。
その後、お互いの状況や今後の集客対策についての話し合いになったのですが、その中でこのようなことをおっしゃいました。
この代金のお支払いも、銀行で振り込めばそれで終わりだけど、こうやって直接お会いしてお支払いする事で、伝えるつもりで忘れていたことも思い出すし、話の中から気づくこと、やらなきゃいけないことにも改めて気づくんです。
だから私は直接会ってお支払いしているんです。
ちょっとめんどくさいと思いますが、これからも宜しくお願いします。
その言葉には、ハッとさせられました。
今、目の前に座っているこの方は、私とお会いすること、話すことから何かを得ようとしてこの場に来ている。
それに対して、自分はそこまでの意識を持って、この場に臨んでいるだろうか・・・
果たして、自分は「人と会う」ことを、そこまで大切にしているだろうか・・・
デジタル化やIOT化の進歩とともに、省力化・効率化が進み、人と人が直接顔を合わせてやり取りする機会は、ますます少なくなっていくことでしょう。
しかし「物事の始まり」は人ですし、会社も組織も家庭もビジネスも、結局のところは人と人の関係で成り立っています。
そう考えると、「人と会っている時間」は本当に大切な時間なんだと感じました。
日々の中で、多くの人とお会いします。
今一度、身近な人やクライアントさんと「お会いしている時間」を大切にしようと感じた瞬間でした。