ホームページの再構築&運用依頼がありました。

依頼主からは

ホームページを作ってくれた方と連絡が取れなくなってしまい、それ以来ホームページもそのままになってしまっているし、修正したくても修正できない。
だから安心して任せられるところに、これからの運用も含めてお願いしたい。

とのことでした。

その後、ホームページはWordpressで作成されている事、レンタルサーバーのログインIDなども確認でき、快く修正&運用をお引き受けしました。

お客様のホームページを改めて確認してみると、「集客に結び付ける」うえで修正すべき部分がいろいろと見つかりましたので、その対応もしながら再構築をしました。

ホームページの再構築となると、なかなか大変ですが、もし実施するとすれば「この点は対応しておきたい」というポイントを7つ、集客の観点からお伝えしたいと思います。

ホームページの最終目的は何?

「ホームページの意味」は、訪問したお客様をお問い合わせや受注に誘導すること。そして最終目的は「売上に結びつけること」です。

そのために行うことを分けると主に以下の2つです。

  • まず、お客様から検索されて表示されること(=SEO対策)
  • 検索されて表示されたページで、お客様の悩みが解消できると伝えること(=クロージング)

その部分を勘違いしないように、ホームページを再構築していきます。

ホームページの再構築時にやっておきたい事 7つ(一部)

当社では、まずは今のホームページがどういう状況なのかを確認し、そこから上記の ①SEO対策 ②記事内容(クロージング) で不足している部分、追加する部分を再構築していきます。

今回お伝えすることは、当社がお客様のホームページ再構築時に実施したことをお伝えします。

基本中の基本ですが、対応されていないホームページもたくさんあります。自分のホームページはどうなっているだろうかとチェックしてみてください。

https対応の実施

https対応がされていないとは
「通信が暗号化されていない」状態を言います。
例えば、お客様がお問い合わせ欄に入力した「名前、電話番号、メールアドレス、お問い合わせ内容」などが暗号化されずに通信されるため、情報が漏洩した場合、簡単に内容が分かってしまいます。
ホームページが http で始まっている場合は、以下の画像のように「保護されていない通信」と警告文が表示されます。

ホームページを http のまま使い続けることに、メリットは全くなく、デメリットばかりです。

「情報が漏洩しやすい」だけではなく、「訪問したお客様に不安感を与え、ホームページを離れてしまう要因」にもなります。

さらに検索エンジンの事実上の標準であるGoogleは「httpsで始まるホームページの検索順位を考慮する」旨の発言をしています。これはつまり「httpのウェブサイトは検索順位を落とす」ことを意味します。

具体的には、お客様が使っているレンタルサーバーにログインし、「SSL化」という処理をします。

SSL化とは
SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。SSL化対応されたURLは https(sが付く) から始まるものになります。

その結果、お客様のホームページのURLは https://~ というものになり、セキュリティー強化と今後の検索順位アップが見込めるものになりました。

PHPのヴァージョン更新

テーマを新しいものに変えようとすると「PHPが古い」ため、導入できないことがあります。(Wordpressの場合)

PHPとは
”Personal Home Page Tools”の略で、サーバーサイドで動くプログラミング言語です。身近なところではWordpressで作成されたウェブサイト、Facebook、Wikipediaなどで利用されています。

このPHPも、古いまま使い続けることにメリットはなく、更新することで次のようなメリットを受けることができます。

  • Webサイトの安全性が向上する
    セキュリティ上の問題や不具合へのサポートがあるため、サイト攻撃の可能性が低くなります。
  • Webサイトの動作が速くなる
    最新のPHPを使用することによって構築したサイトの表示速度が上がります。速度が速いと検索エンジンにも高く評価され、検索結果の表示順位が上がる点も大きなメリットです。
  • 最新の環境での開発が可能になる
    新しい機能やプラグインが利用可能になることで、今まで実現が難しかったことが簡単にできるようになり、開発内容の広がりが期待できます。

よってPHPを最新版に更新しました。

具体的にはレンタルサーバーにログインし、PHPのヴァージョンアップ処理を行います。

コンタクトフォームの設定修正

contact form 7

WordPressでは、お客様からのお問い合わせフォーム制作に「Contact Form 7」というプラグインがよく使われます。

ですが、ちょっとした設定間違いでお客様からのお問い合わせが届かなくなっていることがあります。

その点も確認し、お客様からのお問い合わせがしっかり届くように修正します。

タイトル/ディスクリプションの設定

黄緑色のブロックが「タイトル」、赤色部分が「ディスクリプション」と呼ばれる部分で、GoogleのSEO対策における重要なポイントとなります。

ユーザーの検索キーワード(多くは調べものだったり悩みの解消法だったりする)に対して、Googleはユーザーの知りたいと思われることを検索結果の上位に表示します。そこでGoogleの検索robotが評価しているのがこの「タイトル/ディスクリプション」です。

ただし、ページ内容と違うことをタイトルにして、Googleに検索順位を上げてもらおうとしてもできません。しっかりとユーザーの知りたいことが分かるページ内容にしたうえで、適切なタイトルとディスクリプションを設定する必要があります。

ページスラッグの英語化

スラッグとは
ホームページのURLの一部分の事ことで、自由に設定できる文字列の部分を指します。

例えばこの投稿のURLは
 https://yamanashisyuukyaku.com/Wordpress/website-rebuild/
ですが、この「website-rebuild」の部分をスラッグと言います。

パーマリンク スラッグ設定

この部分が日本語になっているとURLをコピーして貼り付けるときに無意味な文字列でURLが表示されてしまうだけではなく、ユーザーや検索エンジンのロボットが「何のページなのか」が分かりにくく、SEO面でも損をするというデメリットが生じます。

そこで、SEO面のことも考え、スラッグの決定・修正をしていきます。

サイトマップの設定

サイトマップとは
Webサイトを見るときに、サイトの全体像やページのリンクを地図のように俯瞰できるページのことです。サイトマップを設定することで、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、検索エンジンにサイト内容をわかりやすく伝える役割もあり、SEOの観点でも重要なものなのです。

サイトマップには2種類あります

  • HTMLサイトマップ・・・HTMLによって記述されており、主にユーザーの利便性アップ用に用意するページです。実際にホームページ上に表示されるページです。
  • XMLサイトマップ・・・検索エンジンにサイト内のページを伝えるもので、ホームページには表示されません。

HTMLサイトマップは、固定ページを追加し対応。
XMLサイトマップはWordpressのプラグインなどで対応します。

Googleアナリティクス及びサーチコンソールの設定→コンテンツ制作

Google Analitics
  • Google アナリティクス・・・閲覧者がウェブサイトに到着してからの行動を把握する。
  • Google サーチコンソール・・・ウェブサイトへの訪問前にどのようなキーワードで訪問しているのかを把握する。

を設定します。

①サーチコンソールでお客様の検索傾向を把握 → ②その悩みの解消に繋がるコンテンツ制作に活用 →  ③アナリティクスで状況を確認 → この①~③を繰り返し、最終的な目標である「売上に繋げる」ホームページにしていきます。

ここに抜粋した例は再構築時対応の一部分ですが、もし対応できていない部分があるようなら、自分で修正するか、ホームページ制作業者に確認してみることをおすすめします。

まとめ

ここまで当社のホームページ再構築の流れをお伝えしながら「ここだけはやっておきたい7つのこと」をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

お客様が当社にホームページの再構築を依頼される中で多い理由は

  • 以前までは迅速に対応してくれたのに、対応が極端に遅くなった/対応してくれなくなった=対応業者が信頼できない。
  • 自社でもっと気軽に設定したり、記事を追加・修正したいのに、いちいち業者を通さないとできない。
  • ホームページがモバイル対応(スマホ対応)されていない・・・これは致命的です。
  • ホームページのデザインが古めかしい
  • SEO対策の観点で、WIXやJimdoからの乗り換え

となっています。

これらの理由を見ていると、ホームページを作ったはいいけど、後々の変化に対応できなくなって困ってしまうことが多いのかなと感じます。

そのような後々の運用や管理まで考えて、当社ではホームページ制作/再構築をしています。

もしこれからホームページの新設や再構築をお考えの場合は、こちらもご確認ください。