今、あるクライアントさんとこんな取り組みをしています。
- 年間数百万円払っていたアナログ広告(新聞折込、ポスティング、地域情報誌など)での集客対策を廃止。
- 代わりにデジタル広告(インターネットを使った広告)での集客対策に移行。
行う目的は「広告費の無駄を抑え、集客アップを図る」こと。
外出が制限されている今、YouTubeやSNSを見る時間が増えています。その点も考慮すれば、「デジタル媒体」を使った広告の需要は、いままで以上に増えていくことでしょう。
このクライアントさんとは何度目かにお会いした時にお悩みを伺ったんですが、その時に伺った悩みは、このようなものでした。
- 結果が追跡できない事への不満。
結果の追跡がされておらず、実際にかけている費用に見合った効果が出ているのか分からない。 - ターゲット層へのアピールが弱い。
新聞折込は新聞を購入している世帯にしか届かない。情報誌は情報誌を手に取ってもらえなければアピールできない。そう考えると、今の手段では購入に結びつきそうな潜在的なお客様に対して十分なアピールができていないと感じた。
やりようによっては「結果の追跡」も「ターゲット層へのアピール」もできるのですが、一般的に言えばアナログ広告媒体の致命的な欠点ですし、おっしゃっている事は的を得ていました。
しかし、そうは言っても、いままで行ってきた数百万円もの広告対策をストップするのは不安だと思います。ストップした事で今まで得られていた結果が得られなくなるかもしれません。当社にお願いしたとしても、結果に結びつく保証はありません。
つまり「変化すること」には、つねに「不安」がつきまといます。
そして、その結果「今まで通りで・・・」「新しい事はやめよう」となりがちです。
しかし、このクライアントさんは違っていました。
「やる!」と決断し、一歩踏み出したのです。
決断を決めたもの
不安を振り払い、一歩踏み出したクライアントさんの背中を押したもの。それは「勇気」なのではないでしょうか。
「現状を変えよう」
「変わるために踏みだそう」
「やってみない事には分からない」
そういった前向きな姿勢が、行動を変えたのだと感じます。
以前、私が会社勤めをしていた時、上司から教えられたことがあります。
「人として、絶対に無くしてはならないもの。それは勇気だ」
たとえ信用や信頼、資産を無くしたとしても、また前を向いて努力すれば付いてくる。
しかし「勇気」だけは、無くしてしまったら、もう前に踏み出す事はできなくなってしまう。
だから「勇気」だけは無くしてはいけない・・・と。
状況が状況なだけに、「新しい事」をするのは厳しいかも知れません。
しかし、今の状況が収束して欲しいと思っていても、もう、今まで通りにはならない、今の状況が当たり前になる可能性もあります。
「前に戻ってくれ」と願った所で、それがいつになるのか分かりません。
それなら、今の状況を受け入れたうえで、ビジネスを再構築する必要があるのでは?と思います。
飲食店はテイクアウトに舵を切り、ネットで予約を取り付けています。教育機関は、オンラインで生徒たちが授業を受けられるよう、急ピッチで整備しています。就職生もネットで就職先を探し、エントリーシートをメールで送り、就職戦線を戦っています。
軽々しく「ピンチはチャンス」などど言える状況ではありません。
しかし、今までの体制を見直し、変えるチャンスではあります。それが必要に迫られているからやるという理由でもいいと思います。
とにかく、「勇気」だけは無くさないように、この状況をみんなで乗り越えていきましょう。