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世の中には数えきれないほどの広告手段が存在します。しかし、そのすべてに共通するたった一つの目的をご存知でしょうか?
それは、シンプルに「広告を見た人に行動を促すこと」です。
では、どうすれば、私たちの心が本当に動かされるような広告を作れるのでしょうか?なぜ、ある広告は人の心を掴み、ある広告は瞬時に忘れ去られるのでしょう?
その答えは、私たち人間に生まれつきプログラムされている「8つの欲求」を刺激することにあります。
人の心を動かす「8つの欲求」とは?
この8つの欲求は、私たちが意識せずとも常に求めている、根源的なものです。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危機を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に後れをとりたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
考えてみてください。
美味しそうな食べ物の写真を見れば、思わず「食べてみたい…」と思いますよね。 楽しそうなイベントの告知を見れば、「自分も参加してみたい…」と心が躍るはずです。
これらはすべて、私たちの本質的な欲求が刺激されている証拠。だからこそ、この8つの欲求を広告に巧妙に取り込むことで、その効果は驚くほど高まるのです。
「8つの欲求」を広告に活かす具体例
では、この8つの欲求を実際にどのように広告に落とし込むのか、具体的なケースで見ていきましょう。
学習塾で生徒を呼び込みたい時
例えば、学習塾で生徒さんを呼び込みたい時、チラシの一番目立つ部分にこんなキャッチフレーズを記載したらどうでしょうか?
『あなたのお子さんは、この数式が解けますか?』
この一行を見た親御さんは、思わずお子さんを呼び寄せ、数式を見せてしまうでしょう。「これ、分かる?」と問いかけられたお子さんは、嫌々ながらも解こうとします。しかし、もし解けなかったら…。
その瞬間、親御さんの心には「このままでは、うちの子は周りに遅れを取ってしまうのでは…(⑥他人に勝り、世の中に後れをとりたくない)」、そして「何とかして、この子を守ってあげたい(⑦愛する人を気遣い、守りたい)」という欲求が強く刺激され、学習塾への申し込みを真剣に検討し始めるかもしれません。
スマートフォンの買い替えを売り込む時
次に、まだスマートフォンを利用していない人に買い替えを売り込みたい場合です。こんな問いかけが効果的かもしれません。
『人前に出すのに、ちょっと恥ずかしいと思ったことは無いですか?』
ガラケーを使っている方で、実際にそう感じた経験がある人には、この言葉は強烈に響くはずです。これはまさに「人より劣りたくない(⑥他人に勝り、世の中に後れをとりたくない)」という感情をダイレクトに刺激しています。
さらに、こう付け加えることで、具体的なメリットと欲求を結びつけます。
『初めての場所でも、スマホなら迷わず目的地にたどり着けます』
道に迷って困った経験のある人にとっては、「やっぱりスマホは必要かな」という思いが強くなるでしょう。これは「快適に暮らしたい(⑤快適に暮らしたい)」という欲求を刺激し、購入への後押しとなります。
もちろん、最終的には価格や機能面を考慮して購入を決定しますが、最初の「気になる」というきっかけは、間違いなくこの8つの欲求が刺激された結果なのです。
まとめ:あなたの広告は「欲求」を刺激しているか?
人を行動に駆り立てる「8つの欲求」。
これを常に意識し、あなたの扱っている商品・サービスが「どの欲求を刺激できるのか?」を考えながら広告を作成するだけで、今までとは比べ物にならないほどの反応を引き出すことに繋がります。
次回の広告作成の際には、ぜひこの8つの欲求を参考にしてみてください。あなたの広告は、きっと劇的に変わるはずです。