クライアントの求人採用をサポートする中で、非常に興味深く、かつ多くの企業が陥りやすい「罠」が見つかりました。今回はその事例を通して、「イメージの共有」と「問題の細分化」がいかに採用成功を左右するかをお伝えします。

今回のプロジェクトでは、以下の3ステップで採用フローを構築していました。

  1. 1stステップ:広告を活用して専用LP(ランディングページ)に誘導
  2. 2ndステップ:LPから「会社説明会案内」のために公式LINEへ登録
  3. 3rdステップ:公式LINEで連絡を取り、説明会(オンライン・リアル)へ参加

数字は「大成功」。しかし、出口が塞がっていた

1stステップの広告運用は極めて順調でした。
LPへの誘導は1,000回以上。通常以上の成果を確認できていたのです。

ところが、続く2ndステップで異変が起きました。
LPを1,000回以上見られているにもかかわらず、公式LINEへの登録者が「極端に少ない」のです。

  • LPのデザインが悪いのか?
  • LINE登録の誘導が弱いのか?
  • 説明会の内容が魅力的ではないのか?

様々な仮説を立てて試行錯誤しましたが、数字は一向に改善されません。そんな中で迎えたクライアントとの打ち合わせで、衝撃の事実が判明しました。

あなたが思う「公式LINEアカウント」のイメージは?

皆さんは「LINE公式アカウント」と聞いて、どんな登録画面を想像しますか?
おそらく、ボタンをポチッと押して「追加」するだけの、あの気軽なイメージですよね。

しかし、このクライアントで使われていたものは、全くの別物でした。

発端は、打ち合わせに参加していた課長の何気ない一言でした。
「藤井さんも一度、試しに登録してみてくださいよ」

そして実際に登録を始めてみて、驚きました。

  1. 友達追加ボタンを押すと、いきなり「メールアドレス登録」を求められる(LINEなのに!)
  2. メールに届いた「認証番号」を入力しないと進めない(画面を切り替えるとリセットされる!)
  3. さらに氏名、連絡先などの個人情報を事細かに入力してようやく完了

実は、このクライアントが使っていたのは、世間一般のLINE公式アカウントではなく、「LINEの皮を被った、超本格的な新卒採用管理システム」だったのです。

「イメージのズレ」がボトルネックを隠していた

この打ち合わせには、二人の課長が同席していました。

  • 課長Aさん:今回のプロジェクト担当。「LINE活用=お手軽なもの」と思っていた。
  • 課長Bさん:人事採用担当。このシステムを使い慣れており「採用専用の仕様」だと知っていた。

課長Bさんは何度も「うちのLINEは採用専用です」と言っていましたが、課長Aさんの頭の中には「お手軽なLINE」のイメージしかなかったため、まさか「メール認証を3回やり直すほど面倒なもの」だとは夢にも思っていなかったのです。

私の体験を目の当たりにした課長Aさんは、絶句しました。
「これは……登録してもらえないわ。私でも途中でやめるもん」

ここでようやく、チーム内での「LINE公式アカウント」のイメージが一致し、真のボトルネック(登録ハードルの高さ)が明確になったのです。

私もすっかり「公式LINE登録なんて、簡単なもの」だと思っていたのですが、盲点でした・・・。

まとめ:大切なのは「問題の細分化」と「ユーザー視点の共有」

どんなに広告(1stステップ)が優秀でも、その先の受け皿(2ndステップ)の仕様がユーザーの期待(手軽さ)と乖離していれば、成果はゼロになります。

今回の教訓は2つです。

  1. 言葉の定義を疑う:同じ言葉でも、人によって「イメージ」が違うことを認識する。
  2. 実体験を共有する:担当者自らがユーザーと同じ動きをして、ストレス(摩擦)を可視化する。

「まさか自社のシステムがこんなに使いにくかったとは……」という気づきこそが、改善の第一歩です。

山梨集客ドットコムでは、こうした「数字には表れにくいボトルネック」を、徹底したヒアリングと実体験の共有によって掘り起こし、改善へと導きます。

もし、あなたの会社の求人採用が「どこかで詰まっている」と感じるなら、ぜひ一度ご相談ください。共に学びながら、理想の採用フローを構築していきましょう!


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