あるクライアントさんが、定期的に行っている新聞折込のチラシを「どこに配布するか」で困っていました。

【A案】
今まで定期的に配布してきた地域に、今回も配布する。
今までもそこそこ実績があったから、今回もある程度の反応は期待できる。

【B案】
今までチラシを配布していない地域に試してみる。
未開拓で反応がでるかは分からないけど、居住者も多く、需要は見込めそう。
ただし同業他社の商圏とバッティングする。

A案かB案、どちらか決めなければならないという状況で、あなたならどうしますか?

結果の測定が意思決定に繋がる

決定を下す前に悔やまれるのは、今まで配布してきた結果を数字で把握していないことです。

例えば、チラシを10,000枚配布して、お問い合わせが○○件、売上が○○円と毎回計測していれば、どうなったでしょうか?

何回か同一地域で行った結果が

  • 次第に良くなっている ➡ A案で行う。
  • 徐々に悪くなっている ➡ リスクはあるがB案を試す。

という決定もできます。

しかし結果を把握していないため、憶測をもとに決定するしかありません。

さらに言えば、いままでの結果も、本当にチラシの効果なのか分かりません。

実はチラシなんて全く関係なく、たまたまお店の前を通りかかって来店、購入したのかもしれません。

つまり、何か集客対策をするなら、以下のことがしっかりできるようにする必要があります。

集客対策の鉄則
掛けた費用と得られた結果を数字で測定できるようにしないといけない。

結果を測定することが、ゴールへの近道

集客の効果は、地道な対策の積み重ねの先にあります。

例えば、水泳で1㎞泳ぎたいと思ったなら、今何mなら泳げるのかを計測し、日々の練習を通して徐々に泳げる距離を伸ばしていき、目標に近づけていくようなものです。

もし練習していても、泳げる距離を測定していなければ、日々の練習の効果がどれだけなのかも分からないですし、いつまで経っても1㎞泳げるようにはなりません。

結果をあいまいなままにしておくことは、目標にたどり着かないだけでなく、それまでの時間や費用の無駄にもなります。

そうならないためにも、広告をする前にどうすれば結果を測定できるようにするのかを考えてから、宣伝広告をしましょう。

ちなみに、冒頭のA案・B案ですが、どちらかを選ばなければならない状況なら、私はA案を選びます。

例えば「クーポンを付けて、店頭で提示してくれたらプレゼントを渡す」というような仕組みを作り、結果を把握できるようにしてみたらどうでしょうか。