当社でリスティング広告(※)をしているクライアントさんから

「このところお問い合わせが減ってきたので、広告の内容を修正して欲しい」

と連絡を受けました。

広告の配信状況を確認してみると、確かに表示回数やクリック率が下がっていました。

リスティング広告とは
検索エンジン(Google・Yahoo! ・Baidu・Bingなど)やSNSなどのウェブサイト上に表示される広告の一種です。検索エンジンの場合、ユーザーがキーワードで検索した際に、その検索に関連する広告が検索結果の上部や右側に表示されます。

ですが、私は「大きく変更する部分はない」と判断。

ほぼそのまま継続配信することとしました。

それから一週間後。

そのクライアントさんから連絡がはいりました。

「その後、予約・お問い合わせが順調に入り、来週の予約枠は全部埋まりました。ありがとうございます!」

なぜ広告内容の変更をしなかったのか?

それは

「以前の広告でしっかり結果が出ていたから」

です。

検索キーワードや見出し・説明文もターゲットに合わせた設定ができていると感じていましたし、リスティング広告を始めてから順調に予約が入ってきているとクライアントさんからも聞いていました。

表示回数やクリック率といった指標も高水準で推移していました。

しかしリスティング広告やSNS広告では、内的状況が変化して急に表示回数やクリック率が落ちることがあります。(例えば・・・検索エンジンのアップデートなど)

ですが、一時的に反応が下がっても、ターゲットとするお客様が“一斉に検索キーワードを変える”ことはありません。しっかりと練られたキーワードや見出し・説明文なら、一時的に反応が落ちてもいずれ状況は回復すると考えられます。

にもかかわらず「反応が下がったから」といって変化を加えてしまうと、せっかくうまくいっていた広告を自ら壊してしまうことになります。

短期的な結果や考えなしには変更しない

クライアントさんから言われても、時には「変えない勇気」も必要です。

そのためには、しっかりした現状分析や考え方が必要となってきます。

そして変更するにしても、以前のような反応が得られなくなる・・・ということも考えられるため、そうならないためには、その広告(仮にAとする)とは別にBという広告を配信して結果を確認していくのが無難です。

クライアントさんが求めているのは「設定を変えること」ではなく「結果」です。

しっかりと結果にフォーカスした対応を、これからも心がけていこうと思います。