春先の良く晴れた昼下がり。
私が車を運転していると、
ゆっくりと歩道を散歩している猫の姿が目に入りました。
日向ぼっこを楽しむかのようにゆっくりとした動きに、
車道に飛び出てくる気配は感じませんでした。
しかし、もうすぐ猫の横を通り過ぎる。。。というまさにその瞬間、
急に立ち止まって、振り返ったのです。
猫と目が合う私。
通り過ぎる車にではなく、明らかに私の顔を見たのです。
何が猫にそうさせたのか。
私の視線を感じたのでしょうか?
特にじっと見ていた訳でもなかったのですが。。。
目次
猫でも無意識に見てしまうもの・・・「顔」
他にも・・・
- 空に浮かぶ雲や、車のフロントライトやバンパーを見て「なんとなく顔に似てるな~」と思ったり。。。
- 床や壁の何気ない模様の中に「顔」を探してしまったり。。。
- テレビCMなど、特に意識していなくても、自然とそこにある「顔」に視線を落としてしまったり。。。
特に意識している訳でもないのに、気が付けば「顔」を探したりした経験は、あなたにもあると思います。
そして、これはあなただけのことではなく、みんな同じ経験をしています。
この「なんとなく顔に見える現象」には、パレイドリア現象やシミュラクラ現象と呼ばれています。
パレイドリア現象
壁や天井のしみ、雲の模様など、本来は「顔」ではないものが「顔」に見えてしまう現象。外界の情報を主観的に意味づけする知覚の特性を反映したもので、顔でないものに対しても顔のように振る舞うことが知られています。シミュラクラ現象
珍樹や模様やデザインとして点や線が逆三角形に配置されていたとき、本来は「顔」ではないものが「顔」に見えてしまう現象。人間に備わった外敵と察知する防衛本能で、相対した人に対して、敵や味方、感情や行動などを対象の目をみることによって予測するという本能があることが原因と言われています。パレイドリア現象とシミュラクラ現象は似たような現象ですが、パレイドリア現象は不明瞭な・抽象的な形状や模様から人間が具体的な形象や対象を認知することに主眼があり、シミュラクラ現象は本来の形状や意味とは異なるものが、他のものに見える認知の歪みを表す現象です。
「人は人の顔に惹かれる」法則
人が無意識に顔に惹かれる理由は様々ですが、私はこう思います。
人は生まれてすぐには自分の命が守れない。
↓
人に守ってもらう必要がある。
そのために自分を産んでくれた、母親の顔を認識しようとする。
つまり、人が「人の顔」を無意識に認識しようとするのは、生きるための本能である。
他にも、人が社会生活を営むうえでも、他人と協調していくためにも「顔を認識する(表情を察する)」必要があったとかいろいろ考えられますが、いずれにしろ人にとっては生きるための本能の様です。
アイキャッチに「人の顔」を使おう!
アイキャッチとは・・・
簡単に言えば、見る人の視線をとらえるための画像や映像のこと。
「人の顔」は本能に働きかけるため、アイキャッチ効果は絶大です。
そこで
- 普段配っているチラシに、顔写真(イラスト)を入れてみる。
- 無機質で人気(ひとけ)のないホームページにも人(顔)を入れてみる。
- 店頭でのPOPにも、紹介文の中で人物を登場させる。
また、SNSの投稿やブログでの投稿にも同じことが言えます。
人の顔が映っている投稿は「いいね!」やシェアがされやすい傾向にあります。
チラシを入れたり、POPを店頭に飾っても、相手が気づいて見てくれなければ、集客や売上アップには結びつきません。
しかし、「顔」を載せるだけで、無意識に相手の興味を惹きつけ、その結果、チラシの内容を見てもらえるようになったり、店頭で立ち止まってPOPを興味深くみてもらえるようになるのなら、利用しない手はありません。
あなたも「人の興味を惹く」ために、どこかに「人の顔」を利用できないか考えてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。