前回お伝えした女性経営者さんのお話の続きです。

「ターゲット層を決めずに勢いだけで商品開発したら、売るに売れないモノができあがってしまった」というもの。

その経験はとても貴重なものなのですが、費用や労力のことを考えたら、経営者としてはできるなら避けたい所。

そこで今回は、『ぶれない商品開発のためのペルソナ作り』について、お伝えしたいと思います。

ペルソナってなに?

まず、そもそも「ペルソナってなに?」という方もいらっしゃると思います。
そこで、「ペルソナ」をネットで調べてみると、以下のような意味を見つける事が出来ます。

ペルソナ(persona)とは・・・

1.人。人格。

2.商品開発の際に設定する架空の人格。

デジタル大辞泉、ブランド用語集の解説より

今回作成するのは 2.架空の人物 の方で、広い意味での「ターゲット層」に含まれる「コアな人物」を想定していきます。

あと、「ペルソナを設定するメリット」も知っておくと、気持ちも前向きになると思いますのでお伝えしておきます。

ペルソナを設定する事のメリット

ペルソナを作る事で得られる一番のメリットは、以下の点です。

商品を開発するチームで「人物像を共有」する事ができる

「人物像を共有」する事が出来れば、

  • 開発者同士の意見の疎通がしやすくなり、同じ目標に向かって取り組みやすくなる。
  • 商品開発について活発な意見が出やすくなる。
  • 商品・サービス開発に一本の筋道ができ、ぶれない商品づくりができる。
  • 労力・時間・コストの削減につながり、商品の開発からリリースまでのスピードが速くなる。

といった結果を得ることができます。

ペルソナ作りをやってみる

ペルソナ作りは、「出来上がった商品を、どんな人に売ろうか?」というのではなく、「○○といった人に向けて、商品を作りたい」というときに有効な方法です。

なので、できるだけ具体的な「架空の人物」を想定します。

ただし、全く何もない所から「具体的な人物像を作れ」と言われても頭が真っ白になってしまいますので、お勧めな方法として

身近にいる「この人に買って欲しい」人をモデルに設定する

という方法です。

例えば、「ウェブサイトを持っていない経営者に、ウェブサイト制作+αのサービス」を新たに作って提供したいとします。

その時に、ターゲットを

  • 男性
  • 50~60代
  • 経営者

というような「ぼんやり」した設定にするのではなく、

  • 山田太郎さん
  • 58歳
  • 水道設備関連の事業をしている経営者
  • 従業員5人。年商1億円
  • 家族構成は 妻、子ども二人(一人は社会人、一人は大学生)
  • 甲府市内に会社がある
  • 現場に出ていることが多い。
  • パソコンは苦手。妻の勧めもあり最近やっとスマホに替えた。
  • 仕事は官庁の入札か同業者からの紹介が主。
  • このところ、官庁や同業者から依頼される仕事が少なくなってきている。
  • 商工会のポータルサイトに事業紹介のサイトを掲載しているが、特にメンテナンスもしていないし、ブログやSNSといったこともしていない。

という具合に細かく設定すると、「どんなサービスを提供すれば利用してもらえるか」がイメージが出来てくるのではないでしょうか。

その人物のイメージができるから、生みだされる商品・サービスもターゲットの要望に沿ったものが出来上がってきます。

さらに、どのようにしてセールストークを組立てれば、相手に対して好意的に受け止めてもらえるのか、どんなツールを使えば「ターゲット」にリーチできるのかといった部分まで、筋道が見えてくるようになります。

だからといって、山田さんが日本人とは限らない。

ここに注意

ペルソナ作りでは、「一人の架空の人物」を作り上げますが、思い込みや先入観はNGです。思い込みや先入観があると、実際に購入する人物と大きなズレが生じてきます。

その点については、「~したいと思っている」といった予想は取り込まず、「事実のみ」を取り上げるとよいでしょう。

まとめ

「ペルソナ」は、あくまで「架空の人物」であって、その条件に100%合致する人物はいません。

しかし「ペルソナ」を作る事で、当初予定した商品イメージと出来上がってきた商品が全く違うと言った事は避けられるはずです。

また途中で商品作りに迷ったら、それはペルソナを見直す機会にもなります。

商品作りにおいて、これが正解というものはありませんが、一つの方法として「ペルソナ」を利用して商品作りをしてみてはいかがでしょうか。