ウェブサイトにContact Form 7などのプラグインを入れて「お問い合わせフォーム」を作るのも面倒。
それならいっそのこと、相手が普段使っているメールフォームからこちらにメールできるようにしよう!
と言う場合の方法をお伝えします。
HTMLとCSSの設定方法
ウェブサイトにボタンを設置するには、HTMLとCSSの設定が必要です。
HTMLとは?CSSとは?
HTML (HyperText Markup Language)とは、ウェブページの「骨格」や「構造」を作るためのマークアップ言語です。例えるなら、家の設計図のようなものです。CSS (Cascading Style Sheets)とは、HTMLで作られたウェブページの「見た目」や「装飾」を定義するためのスタイルシート言語です。例えるなら、家の内装や外装、色、家具の配置などを決めるインテリアデザインのようなものです。
簡単に言えば「HTMLで構造を設定し、CSSで見た目や動きを整える」となります。
世界中で利用されているWordPressでは、このHTMLとCSSで簡単にボタンを設定できます。以下、WordPressにおけるHTMLとCSSを使ったボタンの設置方法を解説します。
HTMLの設定方法
任意の場所にボタンを設定する方法をお伝えします。基本形の制作例を設定することとします。
固定ページ(または投稿ページ)を開いて、任意の場所をクリックし、左側の「カスタムHTML」をクリックします。

以下のようなボックスが任意の場所に挿入されます(お使いのテーマなどで表示形式は違ってきます)

そのボックス内にHTMLのコードを貼り付けて、ページの保存をします。

ページのプレビューなどで確認すると、HTMLのコードが以下のようなリンクに変わります。
以上でHTMLの設置は終了ですが、まだCSSの設定がされていないのでボタンの形になっていません。
次はCSSの設置に移ります。
CSSの設定方法
先ほどHTMLを張り付けたページの下部などに、「カスタムCSS設定」といった枠があります(WordPressのテーマなどによって表示場所、形式は異なります)

その枠内にCSSのコードを張り付けて、ページの保存をします。

ページのプレビューなどで確認すると、先ほどは文字だけだったものが、以下のようなボタンになります。
以上でHTMLとCSSの設定は完了です。
直接メールクライアントに飛ばすリンクボタンの設置例
※ your‗email@gmail.com の部分は、ご自身のメールアドレスに変更してください。
【基本形】クリックするとメールクライアントが起動するボタン
【HTML】
<a href="mailto:your‗email@gmail.com">お問い合わせ</a>
上記のHTMLコードをウェブサイトに設置すると、訪問者が「お問い合わせ」と言うボタンをクリックした際に、ユーザーのPCやスマートフォンのデフォルトのメールクライアント(Gmailがデフォルトに設定されていればGmail)が起動し、指定したメールアドレスが「To」フィールドに自動的に入力されたメール作成画面が表示されます。
<制作例>
【HTML】
<center><a href="mailto:your‗email@gmail.com" class="button01">お問い合わせ</a></center>
【CSS】
.button01 {
background-color: #fff;
border: solid 2px #191970;
color: #191970;
border-radius: 20px;
padding: 10px 30px;
text-decoration: none;
font-size: 1em;
box-shadow: 0 5px 0 #191970;
display: inline-block;
transition: .3s;
}
.button01:hover {
color: #191970;
transform: translateY(5px);
box-shadow: 0 0 0 #191970;
}
【応用例-1】件名を自動入力する
<a href="mailto:your‗email@gmail.com?subject=ウェブサイトからのお問い合わせ">お問い合わせ</a>
?subject=の後に件名を入力します。
<制作例>
【HTML】
<center><a href="mailto:your‗email@gmail.com?subject=ウェブサイトからのお問い合わせ" class="button02">お問い合わせ</a></center>
【CSS】
.button02 {
background-color: #fff;
border: double 6px #3cb371;
color: #3cb371;
border-radius: 10px;
padding: 10px 30px;
text-decoration: none;
font-size: 1em;
}
.button02:hover {
color: #fff;
background-color: #3cb371;
}
【応用例-2】本文を自動入力する
<a href="mailto:your‗email@gmail.com?body=お問い合わせ内容をご記入ください:">お問い合わせ</a>
?body=の後に件名を入力します。
<制作例>
【HTML】
<center><a href="mailto:your‗email@gmail.com?body=お問い合わせ内容をご記入ください:" class="button03">お問い合わせ</a></center>
【CSS】
.button03 {
display: inline-block;
background: linear-gradient(to right, #00bfff 0%, #7fffd4 45%, #fffacd 100%);
background-size: 200% auto;
color: #fff;
border-radius: 20px;
padding: 10px 30px;
text-decoration: none;
font-size: 1em;
transition: .5s;
}
.button03:hover {
color: #fff;
background-position: right center;
}
【応用例-3】件名と本文の両方を自動入力する
<a href="mailto:your‗email@gmail.com?subject=ウェブサイトからのお問い合わせ&body=お問い合わせ内容をご記入ください:">お問い合わせ</a>
上記を使ったボタン設置例
【HTML】
<center><a href="mailto:your‗email@gmail.com?subject=ウェブサイトからのお問い合わせ&body=お問い合わせ内容をご記入ください:" class="button04">お問い合わせ</a></center>
【CSS】
.button05 {
display: inline-block;
background-image: linear-gradient(45deg, #ff1493 0%, #dda0dd 100%);
color: #fff;
width: 100px;
height: 100px;
border-radius: 50%;
line-height: 100px;
text-align: center;
font-size: 1em;
text-decoration: none;
}
.button05:hover {
color: #fff;
opacity: 0.6;
}
参考サイト
以下のブログを参照にこちらの記事は作成しています。
多くの作成事例が記載されていますので、是非ご参照してみてください。
https://blog.frankul.net/2022/10/07/button/#toc17
まとめ
プラグインによる詳細なフォームと、mailto:による簡単なメールリンク。どちらにも一長一短があります。
どちらの方法があなたのビジネスにとって最適でしょうか?
「自動でThanksメールを送る機能が必要か?」「お問い合わせ件数を増やすことを優先するか?」など、ウェブサイトの目的に合わせて最適なツールを選び、訪問者の行動を促す導線を作ることが成功の鍵です。
それぞれのシーンにおいて最適な返信ツールを設定したいですね。


