人は、目の前にゴールが見えていれば頑張れるものです。

例えば・・・
あなたは灼熱の太陽が照り付ける砂漠を一人で歩いていて、水筒は空っぽ。喉はカラカラ。
そんな状態で、500m先に見えているオアシスと、はるか彼方に見えるオアシスとでは、どっちがそこまで頑張れるでしょうか?

このカラカラの喉を潤すことができると思えば、あと500mくらいは頑張れるのではないでしょうか。
でもあまりに道のりが長ければ、嫌になってあきらめて・・・。

ゴールが遠ければ、それだけ離脱する人も多くなるのは事実です。
これはビジネスにも同じことが言えます。

例えば・・・
いろいろなお店で使われている「ポイントカード」「スタンプカード」

スタンプカード

来店1回で押印一つだったり、利用金額で押印して利用者に渡すあのカードのことです。利用者の囲い込み対策の一つとして、多くのお店で利用されています。

しかし、その「ポイントカード」にしても、ゴールが遠すぎて利用者が途中であきらめてしまったりフルに溜まったポイントカードが全く戻ってこないポイントカードになっていませんか?

もっとゴールを近くに設定すれば利用者にお店をリピートしてもらえるようにできるはずです。

もし、平均的な利用者が月に1回利用するようなサービスを提供していて、それで20個押印が溜まらないと特典を得られないようなポイントカードになっているなら・・・そんなポイントカードは全くリピート率のアップに繋がっていないと考えるべきです。

貯めるのが馬鹿らしくなって、もっと条件のいいお店に行ってしまうかもしれません。

「うちが提供しているサービスは、他ではまねできないから大丈夫」
と思っているのなら、それは大きな勘違いと言わざるを得ません。

全くまねできないサービスなんて「無い」ですし、ライバルは虎視眈々とあなたのお客様を奪おうと画策しています。

ゴールを近くに設定すること=次回利用のハードルを下げる

そのためには、例えポイントカード一つとっても、もっとゴールを近くに設定して、初めてお店を使ってくれた人を「より短期間で次につなげられる」「思わず使いたくなる」ようなポイントカードにすべきです。

その方がお店としても売上を早く上げることができますし、回収も早くなるので資金繰りも楽になります。

お客様がお店を使ってくれる最初のハードルは、「初めてお店に来てくれること」です。そして、2番目のハードルは「次に使ってくれること」です。

ここで、せっかく一番高いハードルを飛び越えてきてくれたお客様を、みすみす手ぶらで帰してしまってはいけません。

もっと近いゴールを提示して、リピート利用につなげましょう。

リピート利用がビジネスを安定させる

どんなビジネスでも、ビジネスの安定は「リピート客の利用」によってもたらされていると気づけば、「どうすればお客様にリピートしてもらえるようになるのか」を真剣に考えなければなりません。

20個ハンコが押せるポイントカードでもいいのですが、途中途中に「オアシス」を作りましょう。そうすれば長い道のりでも頑張れる人が増えるはずです。

出来れば押印が2個溜まるタイミングに注力しましょう。
そして、5個、10個といった比較的短期間で達成できそうなところで、〇〇をプレゼントとか、〇〇円OFFなど。

あくまで自社で対応可能な範囲で。