釣りから学ぶ集客のポイント VOL.2

今回も引き続き「狩野川の鯉釣り」から。(前回の記事は以下から)

運よく獲物をgetした私とは対照的に、息子の竿先ではアキアカネが羽を休めるために一休みする始末。。。

そんな状況が続く中「必ず釣り上げてやる・・・」と私の黄金の鯉を見て、彼は戦法を変えました。

今回はその中から得られた気づきと息子の結果をお伝えします。

私と息子の「こだわり」

時代と共に進化する「スタイル」

【鯉を釣る】といっても、そのスタイルは年々進化しています。

私の釣り方は俗に「吸い込み」と呼ばれるもので、練りエサのだんご(直径4~5cm)の中に針を埋め込み、ポイントに投げる釣り方。

対して息子は、近年ヨーロッパから伝わってきたユーロスタイル。ボイリーと呼ばれる固形のエサを使う釣り方。専用の竿も細くて、スタイリッシュです。

どちらも”鯉がエサを吸い込んだ時に、針がかりさせる”という点は同じですが、私は「吸い込み」、息子は「ボイリー」を使っています。

その理由というのが各々の「こだわり」です。

私と息子の「こだわり」の裏にあるもの

私が鯉釣りを始めた30年~40年前は「吸い込み」しか考えられなかった。同い年くらいの子たちも皆、吸い込み。臭い練りエサが当たり前。重たい道具を持ち歩くのも当たりまえ。それで釣ってきました

その後、車の免許を取り、物を運ぶことが苦にならなくなったというのもあります。

対して、息子にとっての鯉釣りは、DVDで見たユーロスタイルでした。小瓶にボイリーをちょこっと持っていけば、荷物も少なく、手も臭くならず。。。息子の移動手段がバイクか自転車と考えると、必然とユーロスタイルのほうが合っているとなります。何度かボイリーでやる間に、鯉も釣り上げ、自信も生まれました

経験や自信が「こだわり」を後支えしていることを考えれば、なかなかその「こだわり」を変える事は容易ではない事が分かります。

「こだわり」を変えるきっかけ

吸い込みで釣り始めた私、ボイリーで釣り始めた息子。

しかし結果的に先に釣り上げたのは私でした。

釣り場に着いたのが夕方。頭の中にインプットされているのはグーグルマップの写真。実際は手探りで釣り始め、なかなか当たりがない時間を過ごしました。

しかし、夜が白みはじめると、次第にあたりの状況が分かってきました。川面を眺めていると、目の前7~8mくらいの所でモジリ(魚が水面まで出てきた時に起こす波紋)や泡ヅケ(鯉はブクブクと空気を出す事がある=鯉がそこに居る目印)が出ていることに気づきました。

そこで、私はちょっと遠めに投げていたのを目の前にちょい投げ。。。 で釣ったのが、あの鯉です。

それからというもの、同じポイントを攻め続ける私の竿先は騒がしくなり、いつ次が来てもおかしくない状況でした。

魚を集める点においては、固形のボイリーより、水のなかで溶ける練りエサの方が優れているので、そのポイントには魚が集まってきていることが竿の動きでも分かりました。

まだボイリーで粘ろうとしていた息子でしたが、このままボイリーで続けていても状況は変わらない・・・。

そこで息子は「釣る」という目的を果たすためスタイルを変えました。

結果

こだわりのある「ボイリー」を辞め、手が臭くなる「吸い込み」に。また、遠目から目の前7~8mの所に息子はポイントを変えました。

その結果は直ぐにでました。

いままで全く動かなかった竿先が、投入後すぐにピクピクと動き始め、川面に一直線のラインが走りました。

「ヨッシャー! 来たー!!」しかし数秒のやり取りの末、痛恨のバラシ。。。

巻き上げると、糸がぷっつりと切れていました。何回かの釣行で傷ついていたのでしょう。

「あぁ、今のはパパのよりデカかったな~」と悔しがる息子。しかしいつでも「逃がした魚は大きい」もの。悔やんでもどうにもなりません。

「まだ、大丈夫だから。ほら、次!」と励まし、息子は再度同じポイントに投入。

30分後、息子の竿先に ピクッ、ピクッ と小さな当たりが出始めました。

しかし竿が締めこまれる事も無く、ずーっとピクピクしています。

長年やっていると、まだエサをつついているのか、小魚がもう針にかかって暴れているのか。。。竿の動きで今の状況もある程度分かるようになります。

「これは、もう小魚が釣れとるかも知れんな。今度、ちょっと大きい当たりがあったら、竿、合わせてみ?」

そのアドバイスに素直に聴いて、竿を手に取り、次の当たりで合わせる息子。

「ん???」

何か様子がおかしい。リールを巻こうにも、思う様に巻けないようです。と、次の瞬間、スローモーション映像を見るかのように少しづつ竿先が絞り込まれ、極限まで絞り込まれたところで、何もできずにラインブレイク。。。

今起きた事に「うそでしょ・・・」を連発する息子。いつもならリールから糸が出るように緩めているのに。。。と悔やんでも後の祭りです。

85cmまで釣り上げている息子に、何もさせずに糸を切って逃げた獲物は超大物の予感。。。

実際のところ、鯉釣り歴30数年の私の目からみても、当たりの出方や竿の曲がり具合をみれば、息子がバラした鯉がどれほどのものか推測できます。90cm~という所でしょうか。

その後、太陽の陽が上がり、食いが渋ってきた所でタイムアップ。

帰宅後、息子はすぐに行動を始めました。
それは、リールのライン(糸)を全部取り換えること。

「こだわり」は大切。でも時には捨てる勇気。

息子にとっても私にとっても悔しい結果となってしまいましたが、鯉の引きを味わう事もなくただぼーっと終えるよりは数百倍意義のある経験を息子はしたと思います。

その経験も、「こだわり」を捨て「素直にアドバイスを聞き入れて実行する」ことから生まれました。そして、その経験は次に活きてきます。

集客対策で結果を得るには「試行錯誤」が必要だと前回お伝えしました。その試行錯誤や過去の経験の中で「やらない」と決めたこともあると思います。

ですが、本当にその「やらないこだわり」は正しい「こだわり」なのでしょうか?

その「やらないこだわり」のせいで、お店の情報を知ってもらえず、商品の事を知ってもらえず、お客様もこないという事になってはいないでしょうか?

状況は刻一刻と変わります。そして状況が変われば、同じ事をしていても結果が変わります。

昔ダメだったからと言って、今やってもダメ ということはありません。

過去に行った対策を見直してみて、「やらないこだわり」を一度捨ててみてもいいのかもしれません。

今回のポイント:「こだわり」は大切。だが、状況によっては「こだわり」を捨てる勇気をもつ。

 

Follow Me!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です